ようつうのおべんきょう 2
人間が二足歩行で歩くようになり、多くの人を悩ませることになった腰痛
この腰痛も大きく『急性の腰痛』と『慢性の腰痛』に分けることができます。
『急性の腰痛』
ギックリ腰を代表とする突然襲う激しい痛みで、息をするにも響くような急激な痛み。一度なってしまうと筋肉の繊維が弱り何年かに数回、忘れて油断すると繰り返し症状が現れます。最初のうちは、1週間から10日前後で改善されることが多いですが、何度も同じ筋肉をいじめてると奥にある骨にまで影響して、椎間板ヘルニアなどの慢性的な症状にも発展しかねません。
『慢性の腰痛』
慢性腰痛は4つのグループに分けられます。
①腰への圧力や老化が原因の慢性腰痛
「筋肉性の腰痛」「椎間板ヘルニア」「変形性脊椎症」「腰椎分離・すべり症」「骨粗鬆症」「腰痛症」などがこれです。
②細菌や腫瘍が原因の慢性腰痛
「脊椎腫瘍」「脊椎カリエス」「化膿性脊椎炎」などです。
③腰以外の病気が原因の慢性腰痛
これは内臓からくる二次性の腰痛で当院の患者さんでも患部をさわっても「もう少し中のほうに痛みが感じられる」という方がたまにおられます。そのようなときは、内科の病院や女性なら婦人科の病院をすすめることもあります。
④ストレスが原因の慢性腰痛
①であげた「腰痛症」もこれにあたるものがあります。気分が晴れる旅行やスポーツなどを行っている最中には表れにくいのですが、仕事中や家で気が付くと腰の周りの重さ・だるさ・張っているなどの違和感が出てきます。
次回から当院にお越しの方で多い症状の『ぎっくり腰』『筋肉性の腰痛』『椎間板ヘルニア』『変形性脊椎症』『腰椎分離・すべり症』『骨粗鬆症』『腰痛症』を順に書き出します。