現代病の肩こり・腰痛
交通の利便性や情報のシステム化が進み、生活習慣の乱れ・運動不足。またそれらに付随する姿勢の悪化は避けて通れないことなのかもしれません。
こうした環境的な弊害が、カラダに及ぼす影響として、まず上げられるのが全身を使わず、同じ筋肉のみを使い続けることです。
この同一筋肉のみの反復運動は、当然同一の筋肉に同質の負荷をかけ続けることになります。
普段の生活を見渡しても特定の筋肉に負担をかけ、ストレスを強いる姿勢が多いことに気づきます。全身的な動きを伴わないデスクワークや車の運転、立ち仕事など・・・一定の姿勢を保っていなければならない職業が増えたせいもあるのでしょう。
また、多くの人に見られる姿勢の崩れも筋肉を不自然に緊張させストレスを与えてしまいます。
現代社会からは全身を動かす機会が減り、一見すると大変楽で快適に写りますが、これは体にとって決して良いことではありません。
全身性の動きが減り、一定の姿勢を保つ時間が増えれば増えるほど、ある筋肉は緊張しっぱなしとなり、疲労は溜まる一方です。肩こり・腰痛の原因となる筋肉疲労 は、筋肉の収縮と弛緩のリズムを崩す”静的生活”から生み出されるともいえそうです。
そしてこの収縮と弛緩には、ポンプのように血管を締め付けたり、ゆるめたりすることで血行を促進し、筋肉に十分な酸素を運ぶという役割もあります。
データーでも示しました働き盛りの世代に肩こり・慢性的な腰痛が多いのは現在では当たり前のようになっています。これから世の中が便利になればなるほど、若年層にこれらの症状が現れやすくなるといわれています。