肩こり・頭痛

肩こりの原因

ほとんどの「こり」は、日常生活での習慣や、仕事、環境、性格などからの影響と考えられます。「筋肉」というのは、心臓の収縮により送り出される血液が動脈という管を通りエネルギーとして使われます。
一方、使われた血液（エネルギー）は、静脈という管を返して心臓に送り返されるのですが・・・！！
静脈は自分で血液を運ぶ力はほとんどなく、筋肉が収縮したり弛緩したりしてポンプのように血液を押し上げています。そのため、長時間同じ姿勢をとり続けたり、運動不足だったりすると（筋肉をほとんど動かさないので）筋肉が硬くなって血液を押し上げる力が弱くなり、血行が悪くなってしまいます。すると、筋肉に乳酸などの疲労物質が溜まり、筋肉が硬くこわばって張ってきます。
また、寝不足やストレス、足に合わない靴なども筋肉を緊張させ、疲労物質をためこんでしまいます。（これがコリを生じさせる原因の多くです。）
このような筋肉の疲れが、筋肉のハリやコリだけでなく、筋肉痛や全身がだるいといった症状を引き起こすのです。筋肉に疲労物質がたまってこわばったままだと、筋肉が血管を圧迫するので血行が悪くなっていまうのです。そのため、血液の流れにのせて疲労物質を取り除くことが難しくなり、疲労物質がたまったままになってしまいます。すると、ますます筋肉が硬直してコリがひどくなり、血液循環が悪いために冷えを伴います。

頭痛の原因

頭痛は大きく分けて次の３種類になります。
①頭の血管が何らかの原因で拡張すると、ズキズキする痛みとなり、これを偏頭痛と 呼びます。
②頭を囲む筋肉などからくる頭痛は頭重感が中心で、緊張型頭痛といいます。（重度の場合、めまいも伴います。）
③３つ目は群発性頭痛。 今までに経験したことがないような頭痛で群発地震のようにある期間に集中して頭痛が起こるところからつけられました。たとえば、春先や秋口など季節の変わり目にはじまり、いちど痛みがあらわれると、毎日のように頭痛を起こすようになります。
（原因は未だはっきりわかっていない）
頭痛の８割は、こりと深く関係がある緊張型頭痛です。
緊張型頭痛になりやすい条件には、なかなかリラックスできない性格・マイナス思考型・目の使いすぎによる眼精疲労・悪い姿勢（まえかがみ・猫背）・高い枕などの生活習慣上の問題・きゃしゃで細く首が長い、なで肩など体格に関係した要素、そして頚椎の異常や歯のかみ合わせのような骨格に関係したことなど。 私は、患者さんに緊張型頭痛は『頭こり』とよく説明します。

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